「自分では正採用なんだから学生気分ではいられないって自覚があって、それが気負いになってしまったのか、新しいことにチャレンジしようとしても周りの教師の協力も得られないし、がんばってもがんばっても、それが逆にマイナス評価になってしまって、だんだん自分が萎縮してしまったんです」あとで思えば根回しがヘタだったという程度のことなのだという。一年目の職場でだれもがそんなにうまく立ち回れるわけがない。が、彼女にとっては仕事をやめるかやめないか考えるくらいのきつい一年だったようだ。「やる気も大きかっただけに、追い詰められたって思いが大きかったんだと思います。結局カウンセリングを受けて、立ち直ったんです。自分の人間関係の問題なのに、最後には何の関係もない子供たちにも愛情を持てなくなってきちゃったから、もう続けられないんじゃないかって言ったら、医者は患者が好きで治すのか、医者は命を見つめているんだからって言われて、そうか教師だって教育を見つめなきやって、それで踏みとどまる気になりました」今年は、心から話せる先生が一人入ってきた。そんなこともあって、少しずつ立ち直りつつあるようだ。とはいえ、五年後の自分はなかなか想像がつかないという。コミュニケーションがうまくいかない夫婦はこのように関係修復に時間と手間がかかりますので、相性がピッタリの相手と出会えば夫婦間の問題は起こりにくいか、起こっても解決はこんなに大変ではないでしょう。

参考:
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